TOURdeHTML+ CATEGORY LIST

How to make HDR images 

  • 1.カメラの設定をする。
  • 2.AEB撮影する。!
  • 3.HDR(ハイダイナミックレンジ)画像を作る。
  • 4.グラフィックソフトでの仕上げをする。

1.カメラの設定をしましょう!

撮影に出かける前に、まずは、カメラの設定をしましょう!

HDR画像を作るために、異なった露出の写真が3枚必要なので

カメラの露出を自動的に変えて撮る設定にします。

設定のしかた(Canon EOS7Dの場合)

1.モードダイヤルを[Av]にする。

2.カメラの電源[ON]にする。

3.[AF-DRIVE]ボタンを押す。

4.[メインダ電子イヤル]を回し、[高速連続撮影]を選択する。

5.[MENU]ボタンを押してメニューを表示する。

6.[メインダ電子イヤル]を回して右から2番目を選択する。

7.一番上の[露出補正/AEB設定を選択し、[SET]ボタンを押す。

8.[メインダ電子イヤル]を回してAEBレベルを設定する。

AEBレベル:暗-2 明るく+2

※撮影状況によって調整する。

9.[サブ電子イヤル]を回して露出補正量が設定します。

露出補正量:0

※逆光などの場合はー1にした方がよい場合が多い。

10.[MENU]ボタンを押して終了する。

11.シャッターを全押しして、自動で3回シャッターが切れることを確認する。

標準露出→マイナス補正→プラス補正の順に撮影される。

2.撮影しましょう!

AEB設定をしているので、シャッターボタンを押すだけで、後はカメラが自動で露出を変えて3枚撮影してくれます。HDR撮影と言って特に変わったことはありません。

ただし、ブレには注意しなければなりません。HDR合成するとき、まったく同じ場面の画像であることが大切だからです。三脚を使って撮影すればベストですが、手持ちで撮影しても、HDR合成ソフトには、強力なブレ補正機能があるので、少しぐらいのブレは補正できます。動いている被写体でも、補正してしまいます。

HDR撮影を始めたとき、気を使っていた10のこと。

1.ノイズ低減のためiso100で撮影する。

2.[AF-DRIVE]の高速連写モードを使う。

3.カメラをしっかり持つ、額もカメラにくっつけて固定させる。

4.体を、なんでもいいから預けて固定させる。

5.三脚は、撮影シーンに合わせて大中小ミニを使い分ける。

6.三脚で撮影するときは、お手軽なセルフタイマーを使う。

7.HDRと相性のいいフィッシュレンズをローアングルで積極的に使う。

8.逆光が強いときは、露出補正量を下げて撮影する。HDRでも白飛びする。

9.薄暗い場所を積極的に撮影する。

10.曇った日に積極的に撮影、晴天日は避ける。

3.HDR(ハイダイナミックレンジ)画像へ合成

AEB撮影が終わったら、HDR合成ソフトでHDR画像をつくります。

以前は、Photomatix Proを使っていたのですが、今はPhotoshopCCを使って合成しています。HDR合成処理も最初は、コンストラスト、彩度が高い印象的なド派手HDRばかりを作っていましたが、最近は、つやのあるフォトリアルな処理が多くなりました。

HDRの合成処理のパラメータの設定で与える印象が決まります。どれが良いとか正解はありません。自分が満足する設定を楽しんでください。

ここでは、私のお気に入りの設定を紹介します。

PhotoshopCCを使って合成する場合

1.PhotoshopCCを起動します。

2.[ファイル]>[自動処理]>[HDR Proに統合] を選択し、HDR合成します。

3.[HDR Proに統合]ダイアログボックスで、HDR合成するファイルを選択し

[OK]をクリックする。

4.しばらくすると、[HDR Pro に統合]ダイアログが表示される。

デフォルトの設定だと、こんな感じです、ここから設定を自分好みのHDR画像になるように設定を変更します。画面を見ながらスライダーを動かしていくだけです。

5.プリセット・ゴースト除去・エッジ光彩を変更する

・ゴーストを除去:チェックをいれる

・エッジ光彩:半径295px

・エッジ光彩:強さ0.69

6.トーンとディテールを設定する。

・ガンマ:0.75

・露出:0.90

・ディテール:300%

7.シャドウ・ハイライト・自然な彩度・彩度を設定する

・シャドウ:-3%

・ハイライト:-70%

・自然な光彩:59%

・光彩:57%

8.[OK]をクリックする。

9.HDR合成された画像がPhotoshopに表示される

4.グラフィックソフトでの仕上げをする。

HDR画像ができたら、Photoshopを使って仕上げをします。

HDR合成処理と仕上げを行って、ブログアップ用のJEPG画像にするまで、すべてPhotoshopだけで作れてしまうところが、お手軽簡単ですばらしい!

仕上げ処理では、すべての画像で行う処理と、その画像特有の問題になる部分の修正に分かれます。

すべての画像で行う処理

・ハイパスフィルター

・ぼかしフィルター

まず最初に、レイヤーを2つ追加するだけでHDR画像がすばらしく良くなります。

この方法を詳しく知りたいなら、「Photoshop CS6 Book―フォトグラファーのための中・上級テクニック」を読んでみましょう。

そのあとは、画像の中で気になる部分を修正していきます。たとえば、色調整、コンストラスト、フリンジ除去、レンズ補正、トリミングなどです。以上で完成!

ハイパスフィルターとぼかしフィルター効果を追加する。

1.背景レイヤーを複製する 。

2.[フィルター]メニューから[その他]>[ハイパス]フィルターダイアログを表示

3.[半径]に10pixelを入力し[OK]をクリックする。

[半径]の数値は微調整する。

4.レイヤーの描画モードを[通常]から[オーバーレー]に変更すると画像がシャープになる。

5.背景レイヤーを複製し、最前面に移動する。

6.[フィルター]メニューから[ぼかし(ガウス)]を選択し

7.50pixelと入力し[OK]をクリックる。

8.レイヤーの描画モードを[普通]から[ソフトライト]に変更し、レイヤーの[不透明度]を70%に下げる

9.HDR画像らしくなり。完成です。。

HDR Imageの完成